本プログラムは、文部科学省の実施する科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業*1「次世代研究者育成プログラム」の取組で、「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」をテーマに、広島大学・山口大学・徳島大学が共同実施機関となり(代表機関は広島大学)、連携機関には中国・四国地方を中心とする西日本の国公私立大学、そして多くの企業や公的機関の協力を得て実施しています。
本プログラムでは、これらの大学と企業、公的機関等が産官学コンソーシアムを構築し、「イノベーション創出人材の実践的養成・活用プログラム」と「テニュアトラック導入による若手研究者の自立・流動促進プログラム」の2つのプログラム、およびこれらを支える広域プラットフォームを中心に展開します。
具体的には、長期インターンシップ、シーズ・ニーズの出会いの場の提供、文理融合での人材育成やマッチング支援などにより、博士課程後期の学生、ポストドクター、テニュアトラック研究者に対して、各キャリア段階に応じた支援をシームレスに行っていきます。
近年世界は、さまざまな国や組織が強く相互作用するグローバル社会へと著しく変移しており、これからの研究者は、単なる専門性だけではなく、高度に複雑化した現代の課題に対応しうる力を求められています。一方、国内では少子高齢化の進行、とくに地方において過疎化が顕著になっており、国力の低下が懸念されています。
そこで本プログラムでは、次世代を担う優秀な若手研究者が地方で育ち活躍の場を獲得していくための継続的な仕組みづくり、さらには男女に関係なく、柔軟かつ多様で適材適所な雇用形態の導入を実現していきます。イノベーション創出する優秀な人材の育成を通して、地方の競争力強化、ひいては中国四国地方から日本の未来を拓くことを目指します。
*1 「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」とは、文部科学省が平成26年度より実施している、複数の大学等でコンソーシアムを形成し、企業等とも連携して、若手研究者や研究支援人材の流動性を高めつつ、安定的な雇用を確保しながらキャリアアップを図る仕組みを構築することを目的とした事業です。