第36回コンソーシアム人材セミナー 開催報告

平成29年4月19(水)、第36回コンソーシアム人材セミナー「三菱重工業株式会社 執行役員フェロー 総合研究所 副所長 徳永 節男 氏による講演」を開催しました(参加者32名)。

講演会の内容は、主に三菱重工業株式会社の概要と製造している製品の紹介、後半は企業が必要とする研究者像または社会人に関するお話でした。講師の徳永氏は長年発電所におけるタービンの研究開発に携わっており、その業務内容について紹介していただきました。また、講演会の後には出席された学生の方々で講演会の話を踏まえて「社会や企業が必要としている人物像や特性」に関するグループワークを開催しました。

徳永氏は企業での研究について、社会への貢献や利益を生み出すことに対する姿勢、お客様視点で製品開発をするビジネスマインドを持つこと、チームの一員として活動することの重要性を挙げました。また、研究の環境を紹介にするあたり、約500種類の幅広い製品を扱う三菱重工業株式会社においては効率よく研究開発する必要があること、3年、5年、10年後のグローバル市場で必要とされる製品の想定、複数の製品に応用できる基盤(プラットフォーム)技術の開発や展開のスピードアップ、世界トップクラスの研究機関との協業などが製品の研究開発を支えていることを述べました。

参加者のコメントの一部を掲載します。
〇 ご講演は非常に役立つもので、プラットフォーム技術の開発の話は所属する研究室にも応用できそうで、新たな刺激があり、実りあるものであった。また、ガスタービンの開発に関する内容は、課題へのアプローチの仕方から現状まで学べ、今後活かしていきたい。 (工学研究科・男性)
〇 私自身の専門分野とは全く違う分野の話でしたが、分かりやすい説明とスライドで興味深く聞くことができました。大学での研究と企業での研究の違いや、研究開発や仕事に対する心構え、企業に求められる人物層や特性に関するお話などは、将来のキャリアを考える上で、重工業・製造業以外の分野の方に対しても、大変参考になる講演会であったと感じました。 (総合科学研究科・女性)