2020年11月25日,広島大学東広島キャンパス「にぎわいパビリオン」にて成果発表会が開催されました。博士課程後期在籍者の履修生6名と,提案企業の株式会社JTB広島支店およびバク宙株式会社の社員の方々が参加し,最終の企画発表会が行われました。履修生6名のうち2名はミャンマーから,提案企業のうち一社は東京からオンラインで参加しました。
Group 1 Momiji チームは,複数社へのインタビューや留学生へのヒアリングを通して得られた気づきを纏め,言語や専門分野などのミスマッチを解消するための”Momiji Match” サイトを提案。企業側と学生側の入力情報をアルゴリズムでマッチングさせる仕組みを提案しました。
Group 2 Kizuna 絆チームは,同様に複数の協力企業および留学生へのインタビュー結果から,今回の提案企業の一社,株式会社バク宙が展開するマッチングサイト JIKOPY が活用し得る機会・市場を可視化し,言語の壁を解消する手段として“Internship Mate” 制度や,インターンシップ情報のバイリンガル化などを提案しました。
発表後には,ビジネスとしてどのようにキャッシュフローを生み出すのか質問が出ましたが,「企業だけではなく,学生が習得すべき知識を学べる研修などを提供することで,学生側への課金を可能とする付加価値が生み出せるはずだ」といった意見が挙がりました。
提案企業からは,「留学生と地元企業とのマッチングという点で,一緒に学ばせていただいた。具体的な課題を洗い出してもらったことも重要だし,これまで想定していなかったアイデアも得られ,非常にありがたいと思う。履修生の皆さんが真剣に議論し,発表にまとめてくれたことは,その内容はもちろんのこと,多様な海外からの人材を,日本企業という,やや特殊なフィールドへ,ミスリードなく,有効にマッチングをしていく,自分たちの使命を強く再認識する機会にもなった。」というフィードバックが寄せられました。