第4回課題提案型ワークショップ「イノベーション演習2019」成果発表会 開催報告

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2019年11月27日(水)14:35~17:50 広島大学東広島キャンパスベンチャービジネスラボラトリー203講義室にて第8回講義が開講されました。学部生,大学院生および特別研究員などの履修生12名と,提案企業の株式会社ヒロツクの社員の方々が参加し,最終の企画発表会が行われました。

『FuwaFuwa』チームは,外国人留学生を対象として,主に三つのことを提案しました。① 既存の留学生イベントを活用し,佃煮を広く認知させる啓蒙活動,② 佃煮をソウルフードとして故郷を回想しながら頑張る広島大学生を主人公とした短編ムービーを作成すること,③ 短編ムービーを含むウェブサイトに誘導するQRコードを掲示した配布グッズ(栞,キーホルダーなど)作成,などを通して,まずは「ヒロツクの佃煮」に興味を惹くことを目指しました。

 

『Innovators』チームは広島大学とヒロツクが手を組んで,ビジネス展開することを目指したアイデアを提案しました。20年大きな更新のないウェブサイトを改善する案として,自分たちでオリジナルのデモサイトを作成し,「クールなサイト」構築を提案しました。オンラインマーケティングの鉄則として,サイトに訪れたユーザーが,真っ先に「何の商品か」「何が入っているのか」がすぐにわかる状態にしてあり,さらにその場で購入できる状態になっています。商品の紹介だけでなく人気商品のレシピが示してあったり,SNS接続がわかりやすくアイコン表示されてあったり,ブログを通して消費者との接点・声が見える形に工夫してあったりします。また,またPR動画を作成することで,ヒロツクの商品をより魅力的に示せる仕掛けを考えました。

『GIFTs』チームは,日本のお歳暮やお中元などの季節の催事ごと贈りあう習慣に着目すると同時に,これまでのアンケート結果で,佃煮は自分で購入するよりも「もらう」方が嬉しいのではないかという仮説を立て,プレゼント購入を中心とした提案展開をしました。さらに,以前の研究や実際の事例を示すことでパッケージデザインの重要性を説き,コストをかけずにロゴやパッケージデザインを改善する提案として,クリスマスギフトをイメージしたプロトタイプを作成して紹介しました。将来的にはラッピング会社や印刷会社と手を組んでいくことを提案しました。

さらに,最終発表会までの過程について各チームが発表しました。本講義の中で,いろいろなアイデアを考えてはアンケート検証や提案企業からのフィードバックを受けて試行錯誤を繰り返し,最終企画に絞り込んでいった過程を示しました。

その後,ワールドカフェ形式で質疑応答を行い,ヒロツクの社員の方々も交えて闊達な議論が交わされました。竹本社長からは,「機知に富んださまざまな提案を得られたことに感謝している。これで終わりではなくここが起点であり,受け取った提案をどのように継続し展開していけるかが自分たちの課題だ。」との総評をいただきました。

懇親会ではヒロツクの主力商品の試食も行われ,非常に和やかに異文化交流が繰り広げられました。意外にも米粉パンとの相性がよく,履修生はもちろんのこと,ヒロツクの社員の方々の箸も進み,あっという間になくなっていました。

これからそれぞれの提案がどのように活用されていくのか,非常に楽しみです。