第4回課題提案型ワークショップ「イノベーション演習2019」第5回開催報告

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2019年11月6日(水)14:35~17:50 広島大学東広島キャンパスベンチャービジネスラボラトリー203講義室にて第5回講義が開講されました。学部生,大学院生および特別研究員などの履修生12名が参加しました。

はじめにグループごとにHIRAKU-PFの操作確認を行い,活動内容の投稿の仕方を覚えました。その後,ビジネスモデルの検証方法について,今後の方向性を再確認しました。本日の講義ではビジネスアイデアを一つに絞ることが目標です。

そのために,まずは「ビジネスモデルキャンバス」について牧野先生から説明がありました。キャンバスには“価値提案”,“顧客との関係”,“顧客セグメント”などさまざまな項目があります。キャンバスに今のアイデアを具体的に書き出して,実際にそのビジネスモデルが適用可能かを検証し,確かなモデルの構築を目指します。さらに「価値提案キャンバス」を用いて,上記のキャンバスの中で“価値提案”と“顧客セグメント”に注目しました。『顧客が求めていること』と『企業が提供できる価値』が一致するのか点検を行い,グループごとにビジネスモデルの案を固めていきました。

つづいて「マシュマロチャレンジ」と呼ばれるイノベーションの世界で有名な演習を行いました。各チームにパスタ24本と1つのマシュマロ、マスキングテープと糸が配布され、自由に組み立ててマシュマロの置かれた高さを競うゲームです。受講生の3グループと教員のグループが熾烈な争いを繰り広げました。パスタの強度を考えながら、何重にも重ねて太くしてみるチーム、土台を固定できるように枠を作るチームなどさまざまです。「残り1分」の掛け声をきっかけに、マシュマロをいざ置いてみると「あーーーー」という声があちらこちらから聞こえてきます。TIME’S UP! 結果発表です。最も高いと思われた教員チームが計測しようとした瞬間、タワーが倒れてしまいました。ポイントはなんだったのでしょうか。骨組みを考えて考えることに執着していると、マシュマロが意外にも重いことに最後まで気づかないのです。ビジネスを構築する上で、運用に至るまでのロジスティクス(パスタの骨組み)ばかり検討していると、核(マシュマロ)となるものが何なのか捉えないまま進めてしまい、気づいた時には核がずれてしまっていることがあり得るのです。自分たちの企画プロジェクトにおいて、マシュマロは何なのか、それを早いうちに割り出し、繰り返し検証しながら修正していく方がよいという教訓でした。

最後に,来週の中間報告に向けて,発表するアイデア概要,ターゲット顧客層,またその仮説をど検証するかについて,各グループで話し合いが行われました。次回はヒロツクの社員の方々へ向けて,各グループから画期的なアイデアが報告されることでしょう。