第4回課題提案型ワークショップ「イノベーション演習2019」第1回開催報告

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2019年10月2日(水)14:35~17:50広島大学東広島キャンパス総合科学研究科K202講義室にて初回が開講されました。大学院生および特別研究員などの履修生と提案企業である株式会社ヒロツクの社員の方々が参加しました。

はじめにワークショップ全体の流れや概要について説明が行われた後,牧野先生からイノベーションについての解説が行われました。イノベーションとは単なるInvention(発明)ではなく,それが売れて,つまりCommercialization(商業化)が成功して初めてイノベーションとなること,そしてCommercializationとは広義で事業を創造することであり,その原点のリソースとして「自分」があるという大切なメッセージを教わりました。その大事なリソースである「自分」を見つめ直すアクティビティとして,履修生や企業参加者がペアを組んでインタビューを行い「他己紹介」を行いました。テーマは「はまっていること」。自己紹介ではなく他己紹介をするためにお互いによく聞き合った結果,非常に興味深い他己紹介発表となり,履修生同士がよく知り合うきっかけとなりました。

つづいて,提案企業の代表として,株式会社ヒロツクの竹本新社長に企業紹介をしていただきました。創業80年の歩みや主力商品,販売ルート,原材料,製造工程など丁寧にご紹介いただいた後,直面する課題として,通信販売業の伸び悩みについて挙げていただきました。「どのようにすれば通信販売の売上を上げられるのか,そこでヒロツクは何をすべきか,本演習を通して履修生の皆さんの多様な意見をお聞かせいただきたい」と締めくくられたご発表に対し,履修生からは非常に闊達な質問・意見が寄せられ,30分延長するほど白熱しました。
 
その後,今回株式会社ヒロツクからご提供いただいたデータについて解説が行われ,次回のフィールドワークに向けて,観察項目・質問事項を検討することが宿題として出されました。

ワークショップの最後には,試食会を兼ねた懇親会が行われました。株式会社ヒロツクの看板商品である佃煮や煮豆が30種類以上ご提供いただき,その美味しさのバリエーションに会話も弾みました。今回の履修生は留学生も多く,さまざまな国籍をもつ履修生たちが,どの商品が好みか,なぜその商品が好きなのか,それぞれの郷土料理にもヒントを得ながらお互いに分析し合い,企業参加者も含めて親睦を深める非常に良い機会となりました。