第3回課題提案型ワークショップ 「イノベーション演習2018」第3回開催報告

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2018年10月31日(水)標記第3回ワークショップが開催されました。

まず、前回からの宿題として、フィールドワークから得られた気づき(インサイト)について、各グループが発表し、お互いに質問・意見を交換しました。グループ①は、ラックス社が自社屋上に取り入れていた色々な試みにヒントを得たり、大田記念病院屋上で伺った土地の歴史や環境も含め、企画のような意見も多く上がっていました。グループ②は、プランニングサプライ社が構えるオープンイベントスペース「Ripple」に焦点を当てた気づきが多く、その立地条件や設備の充実から、もっと管理体制を整えて有効活用すべきだと感じたようです。グループ③は、小泉新聞舗サロンにて、鈴木社長や全社長夫妻から伺った現状や歴史、企業の思いを基に、PESTLE分析やSWOT分析を使って現状をまとめ、同社が直面する問題と今後のニーズについて検討した意見を発表しました。

これらの気づきを基に、10年後のシナリオを描くためのテーマを設定しました。そしてこれまで集めた情報を洗い出し、確実性と影響度によって分類しました。影響度が大きく、かつ確実性が高いものは取り組みやすい、影響度が大きくても確実性が低い部分に焦点を当てることでイノベーティブな発想が得られやすいというセオリーに、最初は戸惑いを覚える履修生も多かったようです。


 
つづいてそれらの情報を基に、具体的なシナリオを考え始めました。まずは設定したテーマから、10年後に想像しうる「常識」を書き出してみて、その常識の反対のシチュエーションを考えることでよりイノベーティブなシナリオを描けるというやり方は、非常に新鮮だったようです。最初は「常識」を切り出すことに苦労していた履修生も、徐々にさまざまな角度から興味深いシナリオが生まれ始めました。