今回の大会では、特別セッションとして、広島大学が設置した「広島大学平成30年7月豪雨災害調査団」のメンバーが、専門的見地から調査・解明を行った結果に基づき、広く一般に分かりやすく紹介する機会を設けました。
広島大学大学院国際協力究科 藤原 章正教授が、調査団副団長として進行を務めました。
まず、広島大学大学院教育学研究科 熊原 康博准教授(土石流・斜面災害班)が、水害碑について紹介し、その変遷と被災の歴史について解説し、記録に残すことの価値を問いかけました。
つづいて広島大学大学院工学研究科 北 真人特任助教(水文気象・洪水・氾濫斑)が、あり得ない豪雨が起こった原因・現象として気象や雨について解説しました。
そしてその豪雨による現象として起こった今回の土石流災害について、広島大学大学院総合科学研究科 長谷川 祐治 准教授(土石流・斜面災害班)が解説しました。
その結果、交通網がマヒした状態、その改善状況、今後の課題について、広島大学大学院工学研究科 塚井 誠人 准教授(生活インフラ被害斑)が解説しました。
非常に身近で関心の高い内容について、動画も用いた非常にわかりやすい調査団からの報告・解説に、会場全体が真剣に聞き入っていました。
最後に、つづく3分間コンペティション日本語部門のお手本を兼ね、藤原 章正 教授がルールに従って3分間のまとめのプレゼンテーションを行いました。「31名の発表者たちの研究の延長に、自分たちのような調査団の研究が実る」という激励の言葉が贈られました。
3分間プレゼンテーションの発表者からは、「先輩方の活躍を見ることでモチベーションが上がりました。現在、多くの人が気になっている問題に研究者がみんなで知恵を出し合って取り組んでいる様子がわかり、勇気が出ました。」「発表が大変分かりやすく、また内容も実生活に深く関わる内容なので、とてもためになりました。」という感想が寄せられました。